障 害 年 金 の 話

― 20歳を迎える皆さんとそのご家族のために ―
 
 

第1章 年金のおおまかな仕組み

 

1.私は国民年金に加入しているの?

 20歳以上の社会人の方や学生さんに「皆さんは国民年金に加入していますか?」と質問すると、多くの方が「加入していない」と答えられます。

 「自分は厚生年金に入っている」、「主人が厚生年金に加入していて、私はその扶養家族になっている」等々。

 日本の年金制度は複雑怪奇ですので、正確に理解するのはなかなか難しいのですが、1961年に制度ができた当時は、いわば一戸建て形式で、「国民年金」「厚生年金」「共済組合」と、それぞれの家が別々に建っていました。

 

 そしてそれぞれに住人が住んでいたのです。

 ですから、「私は厚生年金、あの方は国民年金」と区別できました。

 

 また、どの年金にも入らなくても良い、という人もいました。

 

 ところが、1986年に文字通り縦を横にする大変革が起こりました。

 その結果、一戸建ては長屋方式となりました。

 1階が国民年金長屋です。

 

 そして一部分だけ2階建てになりました。

 

 それが「厚生年金」(以前は公務員のための「共済組合」というのもありましたが、現在は「厚生年金」に統合されています)です。

 

 そして、長屋は1階と2階がセットですから2階だけを借りることはできません。

 

 つまり、厚生年金に加入した人(とその配偶者)は2階建ての家に住み、それ以外の人は平屋に住むことになったのです。

 

 そして、20歳以上60歳未満で日本国内に住む人は国民年金に強制加入(辞められない)となりました。

 

 ですから20歳以上60歳未満の皆さんは全員が、保険料(掛金)を払う義務を負った国民年金加入者なのです。

 
     
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